粗大ゴミを解体して出すのは正解?ポイントや注意点を解説
執筆者 : 山田
粗大ゴミの解体について解説します!
投稿日: 2024.10.30更新日 2024.11.03
粗大ゴミは、解体して出せば回収費用が抑えられたりコンパクトにまとめられたりなどのメリットが得られます。しかし、すべての粗大ゴミを解体して出せるわけではなく、地域によっては解体しても料金が変わらない場合もあります。
また、粗大ゴミの解体にはノコギリやドライバーがあると便利ですが、使い方を間違えると部屋を傷つける恐れがあるため、扱いには注意が必要です。
今回は、粗大ゴミの解体について解説します。解体するメリットや注意点など詳しく知りたい方は必見です!
粗大ゴミはすべて解体して出せるわけではない
大きな粗大ゴミを1人で収集場所まで運ぶには、体力や時間が削られます。そのため「粗大ゴミは解体して運んだほうがラクなのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。
じつは、粗大ゴミはすべて解体して出せるわけではありません。以下では、すべての粗大ゴミが解体できるわけではないと考えられる具体的な理由をご紹介します。
家電リサイクル法に該当する粗大ゴミは解体できない
家電リサイクル法対象品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)は、解体して処分する行為が禁じられています。自己判断で処分すると、人体や環境にさまざまな影響を及ぼすためです。
たとえば、エアコンや冷蔵庫、冷凍庫には「フロン」が使用されているものがあります。フロンは地球温暖化に影響を与える物質であり、処分時は適切な対処をしなくてはいけません。
そして、テレビには人体に影響を与える化学物質の「PCB」が使用されているものがあります。とくに昭和28年から47年に製造されたものには注意が必要です。
また、テレビのなかでもブラウン管には高圧な電流が流れているため、解体すると感電する危険があります。家電リサイクル法に該当する粗大ゴミは、自己判断で解体しないよう気をつけましょう。
ちなみに、家電リサイクル法に該当する商品は自治体では収集してもらえません。該当家電を処分する際は、購入店舗で引き取り依頼をする、指定の引き取り場所まで運搬する、不用品回収業者を利用するなどを検討しましょう。
洗濯機やテレビなど家電リサイクル対象品目の処分にお困りの方は『不用品回収モンスター』までご相談ください。
粗大ゴミを解体して出せるかは各自治体ごとで対応が異なる
粗大ゴミを解体して出しても問題のない地域があれば、解体しても元の大きさの料金を請求される地域もあり、対応は各市町村で変動します。
たとえば、東京都内でも地域によって対応が異なります。大田区の粗大ゴミのルールは以下のとおりです。
- 粗大ゴミは品目で判断する
- 切り刻む、壊す、分解するなどしても「粗大ゴミ」として扱う
大田区では、1辺の長さが30cm未満になっても「可燃ゴミ」や「不燃ゴミ」には分類されません。対して、渋谷区の粗大ゴミのルールは以下のとおりです。
- 解体をしても1辺の長さが30cm以上のものは「粗大ゴミ」
- 解体後30㎝未満のものは「可燃ゴミ」または「不燃ゴミ」
渋谷区では、解体後はそれぞれの分別方法に合わせてゴミを出すことが可能です。
粗大ゴミを解体して出せるかは各自治体ごとに対応が異なります。粗大ゴミの解体をする前に、お住まいの自治体のルールを確認しましょう。
参考元:大田区 粗大ゴミについて
SHIBUYAMYPORTAL よくあるご質問
解体して捨てられる粗大ゴミはメリットがたくさん
粗大ゴミの解体ができる場合は、さまざまなメリットが得られます。ここでは、解体して捨てられる粗大ゴミのメリットをご紹介します。
粗大ゴミの処分費用が抑えられる
粗大ゴミが解体できれば、少ない費用で処分が可能です。
粗大ゴミは大きさで回収費用が定められている地域が多く、大きいものだと1つ2,000円を超える回収費用がかかります。粗大ゴミの個数が増えれば回収費用も増えるため、出費が嵩むのがデメリットです。
粗大ゴミが解体できれば小さいサイズの回収費用で済ませられるため、コスト削減につながります。また、燃えるゴミに出せば、決められた曜日にゴミを出すだけで回収してもらえ、無料で処分ができます。
ゴミがコンパクトになり運搬がしやすい
粗大ゴミを解体すれば、費用を抑えられるだけでなく荷物が少なくなり運びやすさがアップするのもメリットの1つです。
ソファや棚など大きな粗大ゴミは1人での運搬が難しく、複数人手が必要です。家から運び出す際は多くの労力がかかるでしょう。
粗大ゴミを解体しておけば玄関で荷物が詰まる心配もなく、収集場所までラクに運搬できます。往復時間はかかりますが少人数での運搬も可能となり、そのままの状態で運ぶよりも快適にゴミ出しができるでしょう。
粗大ゴミを解体しよう!道具と処分の主な手順
粗大ゴミを解体するには道具が必要です。道具を揃えれば、作業がスムーズに進み時短につながります。
ここでは、粗大ゴミの解体作業に必要な主な道具や解体手順についてご紹介します。
粗大ゴミの解体に使う主な道具
粗大ゴミの解体をスムーズに進めるには、以下の道具が便利です。
- バール
- ドライバー
- ノコギリ
- 万能ハサミ
- ペンチ
- ハンマー
板やパイプの組み立て式家具の解体には、バールやドライバーを使いましょう。
ノコギリは、ハサミで切れない硬い部分を切断するのに便利です。電動ノコギリを使えば手間をかけずに作業ができます。
カーペットなど厚みのある布地を切る際は、万能ハサミがおすすめです。ダンボールやプラスティックなども少ない力でラクに切断することができます。
そのほか、ペンチやハンマーなども用意しておくと安心です。
粗大ゴミの主な解体方法
粗大ゴミの解体は、主に以下の手順で進めます。
- 粗大ゴミを組み立て前の状態まで解体する
- 解体したパーツをさらに切断する
- 切断したゴミを分別する
- ゴミ袋に入れ回収日にゴミに出す
粗大ゴミを組み立て前の状態まで解体したあと、さらに切断することで粗大ゴミを小さくまとめられます。ゴミは地域の分別方法に従って捨てましょう。
粗大ゴミは解体するとどのくらいお得になる?
粗大ゴミを解体するとどのくらい費用削減が可能か、渋谷区の料金表をもとに考えてみました。
サイズA | 幅及び高さの合計が135cm以下 | 400円 |
サイズB | 幅及び高さの合計が135cmを超え180cm以下 | 900円 |
サイズC | 幅及び高さの合計が180cmを超え270cm以下 | 1,300円 |
サイズD | 幅及び高さ の合計が270cmを超え360cm未満 | 2,300円 |
サイズE | 幅及び高さの合計が360cm以上 | 3,200円 |
たとえば、幅及び高さの合計が380cmのクローゼットを処分したい場合、そのままの状態で回収を依頼するとサイズDに該当します。そのため、3,200円の回収費用がかかります。
しかし、棚を切断し190cmが2個の状態にすれば、サイズCのクローゼットが2つ分の費用となり、合計金額は2,600円です。この時点で600円も安く回収依頼ができることが分かります。
さらに解体を進め130cm×3個に切断した場合は1,200円に、30cm以下に解体すれば可燃ゴミに該当するため無料で回収が可能です。
解体すればするほど、料金を抑えて粗大ゴミの回収ができます。
参考元:渋谷区 粗大ごみ 処理手数料一覧
粗大ゴミを解体する際の注意点
粗大ゴミを解体する際は、いくつかの注意点があります。注意点を把握しておけば、トラブルを未然に防げるでしょう。
それぞれの注意点を詳しく解説します。
粗大ゴミの解体は労力がかかる
粗大ゴミを解体するには、時間だけでなく労力を確保しておかなければなりません。
道具を使いこなすのに慣れていないと、作業が上手く進まず手間取る可能性があります。とくに大きな粗大ゴミをゴミ袋に入る大きさまで解体するには体力が必要です。
また、解体を終えたあとは後片付けが残っているため、人によっては筋肉痛になるほど大変な作業となるでしょう。
部屋や周囲を傷つけるリスクが高まる
粗大ゴミの解体作業に集中していると、壁や床などを気づかぬうちに傷つけてしまう恐れがあります。
使い慣れない器具での作業は、道具を使うことに集中します。そのため、使わない道具を放置して部屋に傷をつけたり、一生懸命になりすぎて床までノコギリを入れてしまったなどのトラブルを招く場合があるでしょう。
また、慣れない作業は部屋だけでなくケガの危険性も高まります。シートを敷く、手袋をはめる、ベランダで作業するなどリスクを避けるための行動を心がけましょう。
解体後のゴミは一度に処分できない場合がある
解体した粗大ゴミを分別し処分する際は、何日かに分けてゴミに出す必要があります。
すべて粗大ゴミとして回収を依頼する場合は一度に処分が可能ですが、分別が必要な地域では回収日が来るまで対象のゴミは出すことができません。そのため、粗大ゴミの解体ができても回収日が来るまで部屋が片付かない場合があるでしょう。
すぐに部屋を片付けたい場合には、解体してゴミを出す方法はあまりおすすめできません。
労力をかけずに粗大ゴミを出すなら『不用品回収モンスター』がおすすめ!
粗大ゴミは解体して出すと、回収費用が抑えられたりコンパクトにまとめられたりなどさまざまなメリットが得られます。しかし、すべての粗大ゴミを解体して出せるわけではなく、地域によっては解体しても料金が変わらない場合もあるでしょう。
また、粗大ゴミの解体に使うノコギリやドライバーは、使い方を間違えると部屋を傷つけたりケガをする恐れがあるため、扱いには注意が必要です。
手間をかけずに粗大ゴミを処分したい方には、不用品回収業者がおすすめです。事前の仕分け作業が不要で、一度に大量のゴミの処分が可能なため、すぐに部屋が片付くのもポイントです。
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